7 死ぬかもしれない体験 2
7 死ぬかもしれない体験 2
tannkuroです、こんにちは。
◆◆ 昨日の続きです。大病を患う事は誰にもあります。
そんな体験談を読んで、何かのためにして頂くと幸いです。
では、気楽に楽しんでくださいね。
◆◆ 病院に着くとすぐに車椅子に乗せられ、救急治療室に
運ばれました。
それからはまな板の鯉です。
そこには8人ぐらいいたと思います。
近づいてきたドクターに症状を聞かれ、何とか説明できました。◆◆
◆◆ 名札をのぞくと例の〇〇と書かれていました。
小柄な幼い顔立ちのドクターでした。
うん? 大丈夫だっけ?、、、。
次に見るからに助手らしい人か視界に現れ、連絡先など
尋ねれられ、すぐ私の携帯を渡されました。
なぜか機動力のある息子の嫁に電話しました。
嫁はすぐに行くと言う返事でしたが、隣接市から車で来る
ので1時間はかかるとぼんやり考えていました。◆◆
◆◆ 〇〇ドクターが1粒のクスリを持って再度登場しました。
本当に喋り方まで童顔です。
「これニトロ。舌の下に入れてみて」と言って手渡してくれ
ました。
私は指示通りにそれを口に含みました。◆◆
◆◆ ドクターが心筋梗塞の疑いがあるのでカテーテルを右手から
入れる手術をすると説明を受けました。
するとどうでしょう?
その説明の数分で、薬がきいたのか痛みが少し緩和しました。
ドクターはそれを確認するとスタッフに合図しました。 ◆◆
◆◆ その合図で一斉に4人かかりで手術着に変えられました。
そして、さらにストレッチャーを横付けして、よいしょとばかり
に私を乗せて出発しました。
手術室では専門の看護師さんが、元気よく引き継いでくれました。
まだ到着して30分も経っていません。
当然誰も親族は到着していません。
不安が一杯です。◆◆
◆◆ まな板の鯉は、手術台に移されました。
ドラマで見る照明が眩しかったのを覚えています。
グリーンのなんというのでしょうか?シーツのような物で
視界を遮断されました。なすがままです。◆◆
◆◆ 麻酔医らしい人が右腕に消毒をして、麻酔を打ってくれ
ました。局部麻酔?
それも腕1箇所だけ?
カテーテルってそこから私の心臓に行くんだよね、、、。◆◆
◆◆ それから5分もたたないうちに、私の右側に〇〇ドクターが
にこやかに現れました。
幼い!実年齢がわからない?
私の右腕をさすりながら「もう感じませんよね。では、始めま
しょう」、、、。◆◆
◆◆ 手術が始まりました。
痛みはありません。いえ、感じません。
布一枚が私の目前にあり、何が起こっているのか見ることは
できません。
ただ、何かが心臓に向かって進んでいくをなんとなく感じて
いました。
時々看護師さんが、ご機嫌伺いに声をかけてくれました。
意識ははっきりあります。眠りたかったな、、、?
長い時間が過ぎました。◆◆
◆◆ 30分以上過ぎた頃に、かなりドクターの苦悩な声を
聞いた覚えがあります。
カテーテルがうまく進まないのでは、、、。
「うん?ふ~っ」
「入れ替えます」
なっ、何を?、、、。
時々天の声がスピーカーを伝わって聞こえることもあり
ました。◆◆
◆◆ 長く感じました。
多分、2時間くらい経ったのでしょうか?
「よしここまでにしよう!」と天からの指示がありました。
終わったのか?大丈夫だったのかな?
その声に不安を覚えました。◆◆
◆◆ そこから「減圧します。5、4、3、2、1」とカウント
ダウンが始まりました。
「なになに?」それが少しの時間を挟んで3回ありました。
看護師さんの「終わりましたよ」の言葉で安堵した私は、
手術室を出て、ICUに運ばれて行きました。◆◆
◆◆ その頃にはW嫁や孫が到着していました。
私はICUに着いた自分をよく観察しました。
右腕には分厚い板に固定せれ、包帯をぐるぐる巻にして、
1本のチューブが機械に繋がれていました。
左手には点滴が4種類流れていました。
そしてもう1本私の息◯に繋がれていたのは内緒です。
長くなりましたので、つづく、、、。◆◆