tankuro  健康に生きる為の案内図

人生を楽しく過ごす為に必要な事考えます。

17 「友よさらば」

17 「友よさらば」

     tankuroです、こんにちは。

  

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  昔書いたブログを引っ張り出して
  リメイクしました。
  気楽にみって下さい。

 

◆ ◆今日は最近あった悲しい出来事を報告いたします。◆◆

 

◆ ◆ 実は私の青春時代を伴に過ごした相棒が最近亡く

  なりました。
  52歳かな。若すぎる死です。◆◆

 

◆ ◆ 彼は食道癌でした。

  1月に癌の末期で入院したと聞き、慌てて病院に見舞い

  に行きました。

  病室を探し、ナースに聞き、エレベーターにまた乗り、

  喫煙室を探してる途中で彼と再会しました。◆◆

 

◆ ◆ 彼は事細かに病気について、告知について、症状の

  進展と病院の対応についてすべて聞かされている事を

  教えてくれました。

  少し痩せていましたが、まだ食事はとれていました。

  少しならタバコもいいよって医者から言われている

  とも言い訳していました。◆◆

 

◆ ◆ 若い頃は彼とタックを組み、婚礼の担当や徹夜の

  展示会設営や搬入作業、なんでも一緒でした。

  パーティー中にはお客がいるにもかかわらず料理卓に

  もぐり、無理な体勢でピラフ+ビーフストロガノフ

  掛けを一緒に頂きました。

  時には一人の関西弁の女の子を取り合った事もあり

  ました。
  勝ったのはもちろん、、、。◆◆

 

◆ ◆ そのそんな彼が21日に亡くなりました。

  20年前に職場を変えてしまった私の所に、訃報が

  OB連絡網で、翌日に回ってきました。

  OB仲間のボスの連絡として、通夜の出席と当日の

  手伝い依頼がありました。

  もちろん、行くに決まっています。◆◆

 

◆ ◆ 26日に2時間掛けて約束の16時半間に合うように、

  五反田の桐ヶ谷斎場に出向きました。

  地下に降りると言葉は悪いのですが、うなぎの寝床

  みたいなタテ仕切りの式場が3つ並び隣りが中央ロビー、

  そしてまた2つの式場、つづいて控え室5室と横長な

  つくりでした。

  メンバーの大半はもうすでに集まっていました。◆◆

 

◆ ◆ 久しぶりに見る懐かしい顔です。

  もちろん、森田君もいました。

  いつも思うのですが、彼の頭の上の黒い物がどう見ても

  ◯◯◯◯なのです。

  でも、尋ねる勇気はありません。

  すぐにわかる程似合ってません。
  言いたい!でも、言えない。◆◆

 

◆ ◆ 12名ほどのメンバーの仕事分担は、ボスによって

  すでに決まっていました。

  私と森田君ともう一人で会計をやる事になっていました。

  その後、時間がまだあるので控え室でお茶を飲む事に

  なりました。

  故人には申し訳ないのですが、懐かしい顔を見ると時間が

  ワープしてしまいます。◆◆

 

◆ ◆ 彼らが言うのには、次に死ぬのは私だと。

  「そんなに太ってしまって大丈夫なのけ!」久しぶりに

  見る私を見て案じてくれているのですが、連発連発。

  高血圧・糖尿・喘息の私にはありがたい。
  ありがたい。

  毎日会社まで50分も歩いてるからと訳の解からぬ言い訳

  、、、。
  それで、今は暑くて歩いていないんです。◆◆

 

 

◆ ◆ そうこうしているうちに時間になり式場へ。

  私はみんなを見ながら泣くべきタイミングをあれこれ模索

  するも、今はなし。

  式場には「2礼2拍手1礼」の看板。

  神従?そう言えばそんな事を言っていたなぁ。

  玉串奉奠もあり、こんなの初めてだ。◆◆

 

◆ ◆ 受付の要領を再確認し、会計もまた役割分担。

  私は不祝儀を開き金額を確認し記帳表に金額記入する大役。

  一番大変ジャン!?と心で思うも奴のためだと言い

  聞かせる事に。

  受付を背に、壁に向かってせっせとその作業、、、。

  来ても100か150名位かな。
  いつ泣こうかな?◆◆

 

◆ ◆ いざ、本番。
  奴と家族は凄かった。、、、。

  私はさっそく不祝儀の整理を始めた。

  金額は本当に色々。
  最高10万円から2000円まで。

  やはり、一番多いのは5千円札。

  古い紙幣もちらほら。
  始めてみると結構忙しい。

  開くのに水引が邪魔!こんなの付けてくるなよ!

  見えない会葬者に文句文句。、、、。

  絶対のり付けするな!
  そう、結構忙しい。◆◆

 

◆ ◆ 一般の方の玉串奉奠が始りました。

  その頃は受付もピークに。
  奴の故郷は鹿児島。

  親戚も遠いのにかなり来られていた。

  質素な不祝儀袋に2万円と住所氏名を書いた小さな紙

  の同封。みんなそうしていた。

  へ~えとちよっと感心。
  でも、忙しい。

  通し番号100突破。凄い!。

  受付係りの声も大きくなり、ちらりと覗くと会葬者の

  玉串奉奠が垣間見える。◆◆

 

◆ ◆ 係りの方に榊をもらい横4列。家族に一礼。

  玉串を右に270度廻し納める2礼2拍手1礼

  そして合掌。?。合掌?、、、。

  いつ泣こう?忙しい忙しい。

  150突破。ひえ~。
  左を見るとまだまだ山積み状態。

  大変!忙しい忙しい。
  不祝儀袋の名前をチェック。

  懐かしい名前があるわあるわ。
  忙しい、人目見たい。

  でも忙しい。200突破。◆◆

 

◆ ◆ 「学生の方はこちら」と受付係の声。

  ちょっと、見ると丸刈りの高校生や清楚な女子高生が

  列また列。
  でも、忙しい忙しい。250突破。

  もう、泣けない。
  「さっきも言いましたが、この列にちゃんと並んで
  ください!」ちょっと荒げた声が聞こえる。

  誰だ?でも、忙しい忙しい。

  もう泣けない。
  なんだか忙しくて笑えてくる!がっはっは。

  声には出せないが笑えてくる。

  もういいや。もう泣けない。◆◆

 

◆ ◆ 結果、有料会葬者330名。
  無料会葬者(学生)120名。

  不祝儀の総額は知りません。ノータッチ。疲れた!

  奴は凄かった!仕事関係で来るわ来るわ!

  奴の家族も凄かった!高校生の息子が野球部と
  サッカー部でイケメン!だからなのか、女子高生が
  多い?

  おやじと大違い!?◆◆

 

◆ ◆ こんなに長い話しにお付き合いいただき誠に
  ご愁傷様、、、。

  いえ、ありがとうございました。

  その後は精進落としの席でただ単にOB会になった
  のは言うまでもありません。

  その席で見舞いに行った元同僚が彼からこんな事を

  聞いたそうです。◆◆

 

◆ ◆ 「お前にみんな相談してあるから何も心配する事

  ないんだよって言っていたぞ」って。

  そんなことない。
  何も聞いてないし、あいつには何もしてやってない!
  どういう意味だったのだろう?

  何か話したかったのかな?!

  ええ~い!化けて出て来い!

  話を聞いてやる!いつでもいいから!、、、。

  化けて出ろ! ◆◆

 

◆◆ 奴のために何かを書き留めたくてこんな事を書きました。

  、、、。やっぱり悲しんです。

  今、やっと泣けてきました。◆◆ 

 

コロナに負けるな!

  スタミナつけてね!